インサイト・マップとは？
人と組織の「天才性の発揮」を目的に開発された「洞察力（インサイト）」を飛躍的に向上させる技術です。
組織を活性化させるための「教育システム」、「組織文化」を創りたい場合は、さまざまに絡み合う要素を洞察する必要があります。
インサイトマップを使うと、組織内の複雑なエネルギーを洞察でき、「組織の可能性」を開くことが可能となります。
そして、組織のパフォーマンスを向上させるために、特に大切なことが、組織のコアコンピタンスを強化することです。
そのためには、「強み」の源泉となる「本質的な真の強み」である「天才性の発揮」が大変に有効です。
インサイトマップを使うと、その人や、その組織が持つ「天才性」の「発揮要因」と「阻害要因」を洞察することができ、適切な施策を生み出すことが可能となります。
いかにして「天才性」を発揮するのか？
もっとも大切なことは、その人や組織が潜在的に持っている「天才性の鍵」を発見することです。
では、どのようにしてこの「天才性の鍵」を見つけたらいいのでしょうか？
「弱み」を克服してはいけない理由がある。
私たちには、長年のあいだ改善を試みてきた「弱み」があります。そして、磨いてきた「強み」があります。
もっと「強み」を発揮したければ、「弱み」を克服する必要があります。
しかし、よっぽどの事がない限り弱みが完全に改善される事はありません。
ここで、インサイト・マップを使うと面白いことが分かります。
自分の真の強みである「天才性」は、「弱み」の先にあるのです。
「弱み」を克服できない本当の理由は、「弱み」の先に「天才性の鍵」が眠っているからなのです。
だから、時に人は潜在意識レベルでは「弱みの克服」どころか、時に「弱みを強化」し、「天才性へ鍵」への道を開こうとしているのです。
※白いマスが「陽」、グレーのマスが「陰」を表しています。
「トーマス・エジソン」は難聴だった。
蓄音機を発明したことでも有名な、天才発明家「トーマス・エジソン」は「難聴」でした。
難聴がゆえに、会話が良く聞こえませんでした。
だからこそ、周りの音が気にならないので、「読書」にとても集中できました。
そして、余計な信号音が耳に入らず、当時は花型で高給取りの職種であった「電信技師として活躍」できたのです。
そして、この読書を通じて培った「圧倒的な知識量」と、電信技師として稼いだお金で揃えた「実験道具」が、若きエジソンの天才性発揮の鍵となったのです。
「無闇なポジティブ・シンキング」の危険性
無闇なポジティブ・シンキングは「陽への執着」を生み出します。
「陽への望み」がいつしか、「陽でない事への恐れ」となり、
「陽しかない」という思考を強めていきます。
すると「陰を受容」できなくなります。この時「陰への恐れ」が増大し、「陽→陽→陽→陽」の道しか選択できないという思い込みがさらに強くなっていきます。
しかし肝心の多くの場合、そういうタイプの人は「陽」が磨かれきっておらず、「思い込まなければ発揮できない陽」を必死に出している状態です。
だから、「そこそこの壁」でもぶつかってしまうと突破できません。そして、「陰は選べない心理状態」なので、「狭い初期段階」の「陽の領域」に閉じ込められ、「八方塞がり」になってしまいます。
そして、「陰が受容できない」ので、「陰の出来事」が起きようものなら意気消沈し、そこで停滞してしまう事になりかねません。
そして、「陰」を恐れるがあまり、「陰に目を向けない状況」が続くと、「陰」の先にある「天才性の鍵」をいつまでたっても手に入れる事はできません。
人は「陰を受容」できたとき始めて「陰転じて陽の世界」を見ることができます。
すると、一気に「選択できる道」が増え、「内的世界が広がる」のです。
そして、この状態こそが「陽に執着」しない「真のポジティブ状態」といえるでしょう。
「人生万事 塞翁が馬」と「陰陽」
あらゆる物事には、陰と陽があります。そして、「人生万事塞翁が馬」ということわざがあるように、時に「陽」が転じて「陰」となり、「陰」が転じて「陽」となることがあります。
ちなみに、以下が「塞翁が馬」の物語です。
昔、中国北方の塞（とりで）近くに住む占いの巧みな老人（塞翁）の馬が、胡の地方に逃げ、人々が気の毒がると、老人は
「そのうちに福が来る」
と言った。やがて、その馬は胡の駿馬を連れて戻ってきた。
人々が祝うと、今度は
「これは不幸の元になるだろう」
と言った。すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。人々がそれを見舞うと、老人は
「これが幸福の基になるだろう」
と言った。一年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。
しかし足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだ。
リーダーの方々はこの「人生万事 塞翁が馬」を座右の銘にしていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
それは、この「陰陽」の関係を理解できれと、「一喜一憂」せず、精神が動じない「達観状態」となれるからです。だから、厳しい状況においても「信ずる道」を歩むことができるのです。
そして、時として「陰」が極まりて「陽」となり、「陽」が極まりて「陰」となることもあるのです。
まさに、大ピンチの時にこの思想を持って入れれば、それこそ真に大きな器の人物といえるでしょう。
そして、大成功の時も浮き足立たず、適切な手を打つことができるようになるでしょう。
「感情」には「目的」がある。
一般的には、人は「出来事があって感情が生まれる。」と思われています。「感情」には「原因」があるということです。
しかしアドラー心理学をベースに書かれた「嫌われる勇気」の中では、
「目的のために感情を捏造した」
（嫌われる勇気 P34 より）
という表現で記されています。ここには
出来事「ウェイターにコーヒーをこぼされた」
↓
感情「怒り」
↓
行動「大声で怒鳴る」
というストーリーが書かれています。
アドラーの主張ですと、これは「出来事」という「原因」ありきではなく、「相手を屈服させたい」という「目的」ありきで「怒りを捏造した」という話なのです。
人は時に感情を作り出し、「潜在意識レベルの目的」を達成しようとしているのです。
「逆説的な真実」から「未来創造」が始まる。
シリコンバレーにおいての起業家として、投資家として圧倒的に成果を出しているピーター・ティール氏は、採用面接の際に必ず聞いていることがあるそうです。
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんろう？」
そして、ピーター・ティール氏の考える正しい答えの形は、以下のようになるそうです。
「世の中のほとんどの人はXを信じているが、
真実はXの逆である」（ZERO to ONE P22より）
なぜ、これが大事かは、ぜひZERO to ONEを読んでください。
ここでは、彼が著書の中で言っている事をインサイトマップでご紹介するにとどめておきます。
天才的起業家は、人と逆を行きます。しかし、真実を見抜かない単なる逆では意味がありません。
大切な真実を洞察した上で、逆を行くからこそ真の未来創造ができるのです。
参加者の声
「スタッフの真の課題と可能性に気づくことができました。」
Uさん
「物事の見方が変わり、内面の弱さを受け入れることができました。」
Kさん
「知らない自分に出会えました！」
Sさん
「悩み事、葛藤ともっと向き合いたくなりました。その先に陽が隠れてるので。」
Nさん
「自分の天才性に気づけたので、これから毎日の成長が楽しみです。」
Iさん
「自分の内面をちゃんと人に伝えられるようになりました。」
Aさん
「悩みが消えて、心が軽くなりました。」
Sさん
「物事の陰陽が理解できて、思考力が身に付きました。」
Iさん
「本来の自分として生きるきっかけを掴めるセミナーでした。」
Kさん
【プログラム概要】
集中マスター１DAY講座では、Insight Mapの基礎を習得し、「天才性の鍵」のヒントを明確にできます。
１、Insight Mapの基本的な使い方
２、テーマ別 Insight Map 実践
３、「潜在意識」の「８つの戦略」
４、「天才性の鍵」はどこ？
５、「天才性」を育てる「習慣」とは？
６、Insight Mapで「運気」があがる理由とは？
７、内的一貫性（インナー・コンシステンシー）とは？
８、統合的な行動プロセスを設計するには？
９、天才性を発揮するために一番大事なことは？
開催時間 全日程
開場 9:30
開始 10:00～
終了 16:00
懇親会17:00～19：00
※希望者のみ
開催日
現在は開催しておりません。
定員 各回 15名
開催場所 都内研修施設
※申込者に事務局よりご連絡を差し上げます。
参加費 32,000円
開発者 兼 講師紹介
生田知久
株式会社WOW WAY代表取締役
全国の企業、大学などで研修講演を行う
天才性開発の専門家。
受講者数は述べ7万人を超える。
現在は、自己統合の技術「I'ming（アイミング）」と本研修「Insight Map」を中心に活動中。
「I'ming」はリーダーの真のアイデンティティを開くエグゼクティブ・コーチング。上場企業経営者、外資コンサルティング会社のリーダーなどに広がっている。最大の成果としては、I'ming2ヵ月後に1億円近い売り上げを上げた方も出ている。
Blog「Generator 生田知久 の発明生活」
著書：累計5万部を突破し、イタリア、韓国、台湾でも翻訳。
「これから24時間で必ず成長する方法」
「あなたの潜在能力が１００％引き出されるたった１つの方法」
コラム
「人生は手帳で変わる」
「第４世代手帳が人生を変える！」
「天才性の発揮」プロセスとは？
天才性を発揮するためのプロセスは上の図のようになります。
ここのInsight Map 理論編では、上記プロセスを順を追って説明をしながら、Insight Mapの成り立ちにも触れていきます。
非常に長い内容ですので、理論好きな方のみご覧ください（笑）
プロセス１＆２「強み」の発掘と発揮
ここに関してはすでに多くのところで論じられている事なので、基本的なことだけさらっとお話して進めたいと思います。
まず、「強み」の「発掘」と「発揮」のために最も重要な事は、しごく当然ですが、徹底した「行動」と「訓練」です。よく強みが発揮される条件として「1万時間の訓練が必要」といわれるのもまさにその通りなのです。
このとにかく成果に向けて徹底的に行動しているうちに自然と能力が上がり、その中で特に成果に貢献している物が強みとなっていきます。
より素早く「強み」を発揮するには？
ではどうしたら、１００００時間をより短縮し、素早く「強み」を発掘し、「強み」を磨く事ができるのでしょうか？
そのために最も必要な力は「洞察力」です。
「学ぶ」とは「まねぶ」と言われます。「上手な人がなぜ上手のか？」その「ポイントを見抜く力」すなわち「洞察力（インサイト）」が高ければ高いほど、コツを見抜き、習得することができるのです。
そして、習得のためには、「メタ認知」と言われる自己を認知する力が非常に重要です。「上手な人のコツ」をやっているつもりが全然できていないことも良くあります。成長速度が早い人は、この「メタ認知能力」＝「自己洞察力（インサイト）」が極めて高いのです。
そして、この「自己洞察力」が高い人ほど、自分の強みを理解し、使いこなす事ができるのです。
「フロー状態」をいかに作るか？
「持てる力」が「最大限が発揮されている状態」は「フロー状態」と呼ばれています。
フロー状態に入ると「圧倒的な集中力」が発揮され、持てる力が最大限に発揮されます。
では、このフロー状態に入るためには何が大切なのでしょうか？
それは、内的なエネルギーの一貫性（＝インナー・コンシステンシー）が大切です。
例えば、頭で「やるべき」だと分かっているのに、「やる気」がでない場合は、「思考」と「気」が別々の方向を向いています。
そして、「やりたい！」という「感情」が盛り上がったにも関わらず、「やる気」が続かず３日坊主で終わってしまうパターンは、「感情」と「気」が別々の方向を向いています。
それぞれが、別々の方向を向いていては、エネルギーが分断され、気持よく最大限の力が発揮されません。
逆に、フロー状態の時は、この内的なエネルギーである「思考」「感情」「気」が同じ方向を向いて一貫性（コンシステンシー）があります。
腹の底からの「気」が乗り、胸は「感情」が溢れ、頭もスーッと「思考」がクリアーになっています。
この時、お腹の底から、上昇気流があがるような体感覚となり、集中力が高まり、能力が最大限に発揮されます。
日本の武道ではこのような状態を「天地人に一本の軸が通る」などと表現されることもあります。
「内的一貫性（インナー・コンシステンシー）」こそが、「フロー状態」の鍵なのです。
どうしたら「内的な一貫性」を作れるのか？
内的なエネルギーである「思考」「感情」「気」は見るが事ができません。そして、「表面化している事」からだけでは「内的一貫性」はわかりません。
だからこそ必要になるのが、内面を見通す「洞察力」なのです。
「洞察力」が高い方々は、これら「目に見えない内面（inner）」を「見て(sight)」感じ取り、「多角的な視点」で物事を見ているのです。
だからこそ、彼らは「目に見えない内面」に「一貫性」をもたらすことができるのです。
「洞察力とは何か？」
そして、どのように「見える化」するのか？
まず１つ目は、ここまでお話してきた「見えない内面を見る力」です。
そして「洞察力とは？」の２つ目は、
物事を「完全肯定」、「完全否定」せず、「プラス（陽）」ゆえの「マイナス（陰）」、「マイナス（陰）」ゆえの「プラス（陽）」を見抜く力です。
これを「視覚化」するために、「陽→陰陽」、「陰→陰陽」とし、放射状に陰陽をMECE（モレなく、ダブリなく）マッピングしました。
これが「洞察」を見える化した「インサイト・マップ」の最小単位（２層）になります。
そして「洞察力とは？」の３つ目は、
通常は思考が及ばない「潜在的な要素」まで深く見通す力です。
人の内面の話であれば、「健在意識」はもちろんの事、「潜在意識」までも洞察する力です。
「インサイト・マップ」を使うと分かるのですが、２層目までは意識可能な「顕在意識」ですが、３層目、４層目は普段はまったく意識することのない「潜在意識」の領域がマッピングされます。
そして「洞察力とは？」の４つ目は、
物事や内面の「陰陽を俯瞰」し、複雑性の中に「関係性」を見出す力です。
「インサイト・マップ」では、「陽ゆえの陰陽」そして、さらに「陰陽ゆえの陰陽」・・・と放射状にマッピングしていきます。すると「思考」「感情」「気」が自然とマッピングされていきます。
そして、「ブロック」を使って立体的に理解し、内的なエネルギーの流れを見て「関係性」を矢印で示していきます。
こうして、出来上がったのが「インサイト・マップ」なのです。
「陰の先」を洞察する力
ここは、前半でお話した内容とかぶるので、まとめて書かせていただきます。
インサイトマップを使い、陰の先を見れるようになると、「陰陽を俯瞰」できます。すると「人生万事 塞翁が馬」の感覚が身に付き、陰を受容でき、動じなくなっていきます。（達観状態）
だからこそ、陰の先にある天才性の鍵に目を向けることができ、発見できるのです。
そして、発見された天才性が磨かれていき、「達観状態」にあるので、いかんなく天才性を発揮できるようになるのです。
多様な「内的自己」が「多重葛藤」している。
「価値観が多様化（ダイバーシティ）」している現代において、真の課題となるのは、「自己の内的ダイバーシティ」です。
現代は、「情報化社会」となり「場所・時間・働き方の自由」の幅がどんどん広がっています。
「選択肢が増える」ということは、本来であれば「意思決定能力」も比例して伸びる必要があります。
しかし、「多様な価値観」が認められる社会がゆえに、自己の中にいろんな自分が存在してしまい、１つの自己に絞りきれなくなっています。
よく「決断」をする際には、「内なる声に従え」といいます。
しかし「内なる自分が多様化（インナーダイバーシティ）」し、どの声を選んでいいのか分からなくなっているのです。
そして、それぞの自分が違う「望み」と「恐れ」を持っており、違う「強み」と「天才性」を持っています。だから、それぞれの自己の「陰陽」が交錯し、こんがらがった「内的葛藤」はどうにも収集が付けられません。
私はこの状態を「内的３６０゜綱引き状態（インナー・トウ・３６０゜）」と呼んでいます。
「インサイト・マップ」で３６０゜理解
インサイト・マップを使えば、上記のように、「潜在意識レベル」の「多様な自己」をマッピングすることが可能です。
そして、エネルギーの流れを見抜く事ができるので、これらを紐解く事が可能になります。
そして、最終的には一貫性ある一本の軸にすることが可能になるのです。
「内なる自己」診断ツール
内的な自己を理解することは非常に困難です。
そこで、「インサイト・マップ」の際には、「パフォーマンス・カラー」という「内的自己のエネルギー」を円グラフで理解するツールを利用します。例えば、「結果にコミット」しすぎて、「息抜き」ができない。場合は、「結果を望む情熱的な赤」と「体験を望む楽観的な黄色」の葛藤と捉える事ができます。
人と愛ある人間関係を大切にしたいのに、うまく構築できない不安を抱えている場合は、「人間関係を望む愛情（陽）」と「人間関係の痛みへの不安（陰）」の葛藤として捉えます。そして、このパフォーマンス・カラーを使う事で、自己理解度が高まり、「強みの発掘」「天才性の発掘」、「内的一貫性（インナー・コンシステンシー）」もよりやりやすくなります。
Generated By Tomohisa Ikuta
Copyright (C) 2014 WOW WAY.inc All Rights Reserved.